【Vol.06】美味い「鯉のお品書き」、あります【正月荘】

みなさん、ご存知でしたか？郡山市は、養殖鯉全国1位の生産量を誇っているんです。
郡山の鯉の美味しさに魅了され、鯉料理に情熱を注いできた正月荘 店主の鈴木正二さんにお話を伺いました。

　郡山市の鯉は安積疏水完成後、水力発電により養蚕が盛んになり鯉の餌となる『蚕のさなぎ』が豊富にとれたことから、鯉の養殖が盛んになったと言われています。また、ミネラル分を多く含んだ猪苗代湖の水で育ったことで、より一層美味しい鯉が育つと言われています。その鯉に惚れ込んだのが正月荘の店主 鈴木さん。
　「郡山の鯉の美味しさにびっくりしましたよ！鯉は独特のクセがあるってみなさんよく言いますよね。郡山市の鯉はクセがなくて、旨味も豊富なんですよ。昔は各家庭のお祝い事では鯉を食べていたし、鯉の洗いは夏の風物詩でしたからね。」

　「32年前に郡山駅前でお店を始めた当初はしゃぶしゃぶ、すき焼きを出していたんですが、鯉に出会ってからは、県外のお客様に鯉の美味しさを知ってもらいたくて鯉料理を郷土料理としてお出しするようになったんです。」
　『恋づくしコース（4,000円）』では鯉の洗い、西京焼、やわらか甘露煮をはじめ前菜9品、デザートと鯉のフルコースが楽しめます。新鮮な活きた鯉でしか食せない鯉の洗いは淡いピンクの身、歯ごたえのある食感で、定番の酢みそはもちろん、しょうが醤油でさっぱりといただくのも、またひと味違った鯉を堪能できておすすめです。

　人気のランチメニューはお子様も大好きな味、甘辛いコクのあるタレがたっぷりの鯉の天丼『安積開拓丼（800円）』。
　単品でも注文できて、気軽に鯉料理が味わえます。

　鯉は薬魚とも言われていて、江戸時代から珍重されていたそうです。鯉を食べたことがない方も、ぜひ一度郡山の「鯉」、初恋の味を味わってみませんか。