【Vol.59】酒は辛口。心は甘口。【有限会社 渡辺酒造本店】
【Vol.59】酒は辛口。心は甘口。【有限会社 渡辺酒造本店】
~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。
今年で創業から150年を迎えた「渡辺酒造本店」。郡山市の高台に位置し、立地を生かした自然落下の酒造りが特徴です。
そんな渡辺酒造本店を訪ね、5代目の渡辺康広さんにお話をうかがいました。
【 有限会社渡辺酒造本店 】
1871(明治4)年に創業し、今年5月で150周年を迎えた酒蔵「渡辺酒造本店」です。
5代目の渡辺康広さんは、新潟大学農学部卒業など専門性の高い経歴を生かし「高品質清酒研究会」の会長や「郡山酒造協同組合」理事長を務めるなど、日本酒の普及発展や品質向上に取り組まれています。
また震災の際には、福島県産米や県産酒の風評払拭にも尽力し、農家の方向けの講演会を行うなど、精力的に活動されてきました。
【 酒造りのこだわり 】
「こだわっているのは<本物の地酒>をつくること。」
渡辺酒造本店の酒造りについて、渡辺さんはそう話します。
「素材もなるべく県産米にこだわり、仕込み水には阿武隈山系水と安積疏水。そして、作り手も地元の人間であること。これらの要素が組み合わさることで本当の意味での<地酒>になると考えています。そんな地元の米と水の性質を生かして、しゃきっとした芳醇辛口の『雪小町』が仕上がります。」
【 毎年が一年生 】
これまでに苦労されたのはどんなことでしょうか?
「酒造りにおいては、<毎年が一年生>ということが苦労にあたるでしょうか。気候や米の出来具合など、様々な条件が一つとして同じにはなりません。毎年変化する条件の中、年々工夫を重ねていかなければ美味しいお酒にはならないんです。そうして手掛けた商品が自分の手を離れていくときは、いつも自分の子供を見送るような気持ちです。お酒をお客様に手に取って飲んでいただき『美味しかった』と言って喜んでいただけることは、ものづくりをしている職人としては、これほどに嬉しいことはほかにありません。」
【 不易流行 】
渡辺さんはどんな将来像を描くのでしょうか?
「地元のものにこだわり、一生懸命仕込んだお酒をお客様に美味しく飲んでもらう。そこはぶれずにやっていきたいですね。また、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、減少していた生産数を戻すというよりは、さらなる品質の向上を目指しています。昨年から、自宅でお酒を飲む機会が増えたことから、飲みきりサイズやパック酒が好まれるように需要が変化。また、市場に様々な銘柄のお酒が出回るようになり若い世代の方たちが日本酒に興味をもつようになったと感じます。なので、皆さんが手に取りやすい飲みきりサイズ、お手頃価格な商品の品質向上を目指していきます。」
お客さんに満足してもらいたいという一心で、酒造りと真摯に向き合う渡辺さん。
<酒は辛口、だけど心は甘口>な渡辺酒造本店の商品、ぜひお手に取ってみてください。
【 雪小町 】
淡麗で芳醇辛口。仕込みの際には軟水と硬水を使い分け。冷や~常温がオススメの飲み方です。
創業150年を記念し、手に取りやすい価格とサイズで発売!
お問合せ【 渡辺酒造本店 】 電話:024-972-2401 |
【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20210930
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。
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