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【Vol.73】商品づくりの未来。【株式会社 小田原屋】

【Vol.73】商品づくりの未来。【株式会社 小田原屋】

~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。


創業から80年以上続く老舗「株式会社小田原屋」。「べったら漬」や、「仙女キムチ」をはじめとした漬物のほか、食べる調味料シリーズも人気です。今回は、株式会社小田原屋を訪ね、代表取締役社長の芝田机太郎(きたろう)さんにお話をうかがいます。


株式会社小田原屋

【 株式会社小田原屋 】
1933(昭和8)年に創業。当時は卸業が中心でしたが、時代の変化に合わせ、漬物や佃煮の製造、スーパーマーケット事業等を展開してきました。2016(平成28)年には、"ローカルを売る食のセレクトショップ"としてAMEKAZE事業を開始するなど、今もなお企業としての形を変え続けています。

長年愛されている「べったら漬」や「仙女キムチ」のほか、「食べるラー油」等、真新しく小回りの利く商品開発も小田原屋の魅力。商品開発力を生かしたOEM製造の受託も行っています。


代表取締役社長の芝田机太郎さん

【 代表取締役社長の芝田机太郎さん 】
「小田原屋は曾祖父の代に始まり、祖父、父、私と受け継ぎ、様々な事業に取り組んできました。」

小田原屋の歩みについて話すのは、代表取締役社長、芝田机太郎さん。

「<変化に対応する>というのは、先代からの教えです。1つの事業が何十年もの間継続していくのはとても難しいことですから事業の大黒柱を移動しながら続けていくことが大切なんです。もともと新しい物事を考えたり、作り出したりすることが好きなので<変化に対応する>ことは、楽しく、やりがいにもつながっています。」


看板商品の「べったら漬」

【 小田原屋でしか買えないものを 】
「商品づくりの中で意識するようになったのは、<小田原屋でなければ買えない商品>を作ること。きっかけは東日本大震災による風評被害。当時は、関東圏へも商品販売をしておりましたが、売れ行きが悪くなってしまった。そこで『小田原屋の商品』ではなく『漬物という1つのジャンル』として買ってもらっていたのだと気づいたんです。それからは、きちんと商品の内容で選んでもらえるような人たちと商売がしたいと考えるようになりました。そして、量販店向けに添加物を使用したものから、昭和以前主流であった、無添加の製法へ見直そうと思ったのです。安く大量にではなく、高品質のものを少量で。また、国産原料を中心に、現代の技術で、現代人の味覚に合うように。添加物を使わない漬物づくりを心掛けています。」


商品づくりの未来

【 商品づくりの未来 】
目指す将来像があれば教えてください。

「<地方の物づくりメーカーとして、その機能を無くさないこと>です。近年、食品に限らず老舗の物づくりメーカーはどんどん減ってしまっている。このままでは、その地域自体が衰退してしまうと思うんです。例えば、地元の農作物で加工品を作りたいと考えた際、加工のために県外へ、となれば商品の付加価値が福島県外で付いてしまう。そうならないよう、物づくりの企業として継続していきたいですね。そして継続のためには、いいものを作ること。大手メーカーの真似ではなく、小ロットだからこそ可能な品質の追求を続けていきたいと思います。」

小田原屋の商品は、日常必需品ではなく日常を彩るための嗜好品。「無いと困るものではないけれど、あれば生活をより豊かにする存在であるように」とも話す芝田社長。 芝田社長の考える商品づくりの将来像は、福島県の未来をつくることにもつながるのかもしれません。


食べる調味料シリーズAMEKAZEブランド商品AMEKAZEブランド商品
【 食べる調味料シリーズ 】
「食べるラー油」をはじめとした食べる調味料シリーズは、種類も豊富。いつもの食事にいろどりと、美味しさを"ちょい足し"してくれます。

【 AMEKAZEブランド商品 】
ちょっぴり贅沢な果実シロップや、ピスタチオチョコバター等、見た目もおしゃれな商品が目白押し。

お問合せ【 株式会社小田原屋 】
電話:024-943-0300
【ホームページ】https://sennyogurume.com/

【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20221130
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。

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