【Vol.04】安積艮斎(あさかごんさい)をご存知ですか?【安積国造神社】
郡山総鎮守、安積国造神社は、郡山駅の程近く、市の中心部の欅や銀杏の茂る森の中に鎮座します。郡山の市街地において唯一の、江戸の木造建築です。
今回は受験シーズンに備え、第64代宮司 安藤智重様からお話を伺いました。
江戸時代、最高学府の昌平坂学問所教授となった大儒安積艮斎先生は、第55代宮司安藤親重の三男です。艮斎の思想は朱子学を主としましたが、師の佐藤一斎同様、陽明学の思考を積極的に取り入れ、学派に拘らない自由な学風を貫きました。
安藤宮司が「世の中を良くするための学問、社会に役に立つ、社会科学系の学問・思想を広めていった」と話す通り、幕末の若者たちへ教えていき、全国の有名な門人たちを育て、新しい明治の時代を作った人物であることがわかります。
安積国造神社は、街中の好立地に厳かに鎮座し、正月3が日で8万人の人出があります。
また、さまざまな行事を開催しており、特に毎年9月27日~29日までの秋季例大祭は五穀豊穣、氏子の安全を感謝するお祭りで、明和2年より続く神輿渡御が行われます。28日夜には17の山車が八幡ばやしを奏で、29日夜には、本神輿3社と35の町神輿が出て賑わいます。
安積艮斎先生のイメージイラストが描かれた絵馬や、えんぴつ型の絵馬など学問に関連するグッズを取り揃えており、これからの受験シーズンにぜひお求めください。
宮司から受験生に対してのメッセージとして「世のため、人のために、働く人材として育ってほしい」と安積艮斎先生のように社会全体を念頭においた思いやりのあるお言葉をいただきました。
安積艮斎先生は、本殿の隣、「安積天満宮」に合祀されております。ここには学問の神様とも言われている菅原道真公が祀られているので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
お問合せは【安積国造神社】 〒963-8005 福島県郡山市清水台1-6-23 電話:024-932-1145 ホームページ:http://www.asakakunituko.jp/ |
【郡山市内のスポット紹介:安積国造神社】 https://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail2-3-83.html |