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【Vol.16】郡山で鯉を守り続けたい!【熊田水産】

【Vol.16】郡山で鯉を守り続けたい!【熊田水産】

猪苗代湖からのミネラル豊富な水が育む郡山市産の鯉は、市町村別では全国1位の生産量を誇っています。安積疏水とともに発展した鯉の養殖・加工を継承している、株式会社熊田水産 熊田純幸さんにお話を伺いました。


株式会社熊田水産 代表取締役 熊田純幸さん

「創業(昭和35年)当時、鯉の養殖・加工を始めた頃は、うまくいかないだろうってみんなに笑われたものです。鯉は食べにくくて泥くさいというイメージがあったんでしょうね。でも、郡山市の伝統をなんとか継承していきたい、という思いがありました。養殖池の徹底した管理や独自に配合したえさなど、養殖技術の向上で、より美味しい鯉の生産につながりました。市内の学校給食のメニューにもなり、後に県外からの注文も増えました。鯉といえば郡山市とまで言ってもらえるようになったんです。」
現在、福島県内に14ヶ所の養殖池を保有し、年間500t以上の生産量を誇る熊田水産。平成17年には県南鯉養殖漁業協同組合 組合長に就任し、郡山市の鯉の普及活動に取り組んでいます。


養殖池からの水揚げ

 「昔から鯉は薬魚と呼ばれ、健康に良い魚です。うちでは養殖のほかに、鯉の加工も行っています。伝統の鯉料理である『鯉のうま煮』は内蔵や鱗、骨まで柔らかく煮て、お子様からご年配の方まで安心して食べてもらえます。加工品は県内のスーパーや百貨店などで販売していますので、ぜひ一度ご賞味ください。」そして、「震災後は県外の取引先が激減しました。それでも郡山市の鯉を衰退させてはいけない。生産量の維持や、より安心・安全で美味しい鯉を育てることが大切です。これからも伝統的な鯉料理を継承するとともに、郡山市民の食文化として復活できるよう、新たな魅力発掘に取り組んでいきます。」と力強く語ってくださいました。


鯉のうま煮・鯉の洗い
鯉食キャンペーン 第3弾"旬"
平成30年2月28日(水)まで
郡山市内46店舗で伝統的な鯉料理から、カルパッチョ、なめろう、アヒージョなど、各店舗オリジナルの鯉料理が楽しめます。
また、参加店舗で『鯉メニューを食べて当てよう!プレゼントキャンペーン』も開催中!

お問い合わせ先:郡山市 農林部 園芸畜産振興課 鯉係
電話:024-924-3761
お問い合わせ【株式会社熊田水産】
福島県郡山市逢瀬町河内字山田47
電話:024-957-2002
【郡山市内のスポット紹介:鯉料理】
https://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail3-1-453.html

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