【Vol.25】緑豊かな郡山のグリーンカレー!【欧風バル PETIT GREEN】
~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
4月からコーナーをリニューアル!福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。
郡山の名物メニュー、「こおりやまグリーンカレー」。みなさんは、その起源をご存知でしょうか?今回はフレンチ&イタリアンのお店、欧風バル PETIT GREEN(プチグリーン)のオーナーシェフ、鈴木文康さんにお話を伺いました。
【 こおりやまグリーンカレーとは 】
郡山では市街地と隣接して田や畑があり、小学校などの授業の一環として畑作業をしたりと、「野菜を自ら育てる」ことが身近な環境にあります。そんな郡山の野菜や食材を使った名物料理を作ろうと、青年会議所の有志が立ち上がりました。カレーが採用されたのは、どんな野菜でも具材にしやすく、子供からお年寄りまで幅広く愛される料理だからとのこと。郡山の豊かな「緑」と、郡山にゆかりのあるアーティスト「GReeeeN」にちなみ、「こおりやまグリーンカレー」と命名。タイ料理の辛いカレーとは違い、郡山の旬の緑の食材を使用していれば、ルーの色が緑色でなくともよいと聞いてビックリ!趣旨に賛同した飲食店などで、こおりやまグリーンカレー愛好会が結成され、平成22年に、郡山の新名物が誕生。地元に愛されるカレーを作ろうと、各店舗が独自のレシピを考案し、オリジナルカレーを提供しています。
企画当初から参加している「欧風バル PETIT GREEN」。鈴木さんは、自身が生まれた郡山の食材の魅力を、多くの人たちに知ってもらおうと企画への参加を決めたといいます。地元、酪王乳業の牛乳を使ったホワイトソースをベースに、ココナッツを煮出し、地元産のほうれん草が入ったルーは鮮やかなグリーンに!2層のライスを中心に、柔らかヒレカツが3枚も乗っかり、見栄え、ボリューム、味、全てを満たす一品です。
【 ヨーロッパでの修業時代から学んだこと 】
ヨーロッパの三ツ星レストランで修業し、イギリス王室の食事を作った経験もある鈴木さん。修業時代に学んだことはどんなことでしょうか?「フランス料理というと、高級な食材を使うイメージがありますが、元々は田舎料理なんです。その地方の特色を味わう料理なので、地産地消というのはすごく自然なこと。郡山は土地柄、四季折々のものが取れ、それらを一番良い状態、最高の瞬間に食べることができます。例えば、トマトは一般的に、緑色の状態で収穫・出荷し、流通段階で赤くなっていく。それが、地元の農家から仕入れれば、赤く最も美味しい状態で、すぐにお客様に提供できる。それに気づいたのがヨーロッパでの修業時代です。料理人として、目の前のお客様に最高の料理を提供したいというこだわりがあり、それを実現するための地元産食材なんだということを学びましたね」と鈴木さんはにこりとしながら語ります。
【 食材の宝庫、郡山 】
鈴木さんは、郡山でお店を構える前に、有名ホテルやレストランの誘いをいくつも断ったそうですが、それは一体なぜなのでしょうか?「郡山は季節の移り変わりが鮮やかで、食材の宝庫です。自分の店を郡山で出すことで、自分のこだわりで旬の素材を使った美味しい料理をお客様に提供できると思ったからです」
"遊びが好き"というシェフは、学生の頃から人に喜んでもらうために、独学で料理をしてきたといいます。現在では、"自分の好きな郡山で、自慢の食材でこだわりの料理"を提供しているのです。
【 福島の食材の真の魅力を全国へ 】
平成23年の震災以降、福島の食材のイメージは急降下。7年が経った現在、イメージは回復しましたか?「以前より風当たりが弱くなったというよりも、無関心な方が増えたように思います。科学的データに基づいて"安全だ"と発信されていますが、いざ食材を選ぶ際に福島県産はまだ避けられているのが現状。風評被害は相当根深い。
一日も早く正しい福島を知ってもらいたいという想いから出張経費で大赤字でも、県外のキャンペーンやイベントへ参加して、風評払拭のために努力してきました。しかし、同情や応援の気持ちだけで買ってくれる方が多く、次へつながりませんでした。いくら県外へ出向いてアピールしてもダメで、郡山に来てもらわなければ意味がないんだと痛感しました。郡山に足を運んでもらって、実際に食材を食べてもらえば、安全で安心ということが理解してもらえると思うんです。"県外の人が、郡山の野菜や鯉の料理に飛びついてくれるような時代がいつか必ず来る"」そんな日を夢見て鈴木さんは今日も厨房で腕を振るっています。
PETIT GREENで提供しているメニューに使われる食材は、鈴木さん自ら厳選したもの。"地のもの"にこだわるシェフがつくる郡山の名物メニュー。「こおりやまグリーンカレー」をぜひご賞味ください!
【 欧風バル PETIT GREEN 】
気取らない雰囲気の店内で、本格フレンチ&イタリアンがいただける欧風バル。地元産ウィスキーや日本酒、ワイン、などドリンクも豊富なコチラのお店でゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
※こおりやまグリーンカレーはランチタイムのみの提供となりますので、ご了承ください。
【 けるぷ鶏のオモニエール 】
郡山にある、けるぷ農場の「けるぷ鶏」を、コック オ ヴァン(赤ワイン煮)・コンフィ(油での低温加熱)・ファルス(肉詰め)・ロースト(焼き)と、4種類の調理法で味わえる一品。付け合わせの野菜もけるぷ農場のものなんです!
お問合せ【有限会社グリーンコーポレーション】 電話:024-934-8899 |
【郡山市内のスポット紹介:欧風バル PETIT GREEN】 https://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail3-3-438.html |
【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20181031
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。