【Vol.33】もぎたて果物を郡山で!【菅野ファーム】
~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。
郡山市内に、果物狩りが楽しめる農園があることをご存知ですか?今回は郡山市喜久田町にある菅野ファームを訪ね、代表の菅野良吏さんにお話をうかがいました。
【 菅野ファーム 】
郡山市内で、果物狩りが楽しめる貴重なスポットです。さまざまな果樹や花々に囲まれた農園で、新鮮な果物を味わうことができます。
このうち20a(アール)ほどの梨園では、果肉が柔らかくジューシーな幸水、やや酸味があってあっさりした後味の豊水が収穫できます。さらに40aあるという桃園では、福島県を代表する品種あかつきをはじめ数種類の桃を栽培。
9月からは米の予約販売も行い、各種贈答品として地方発送にも対応しています。
【 菅野ファームの歩み 】
「菅野ファームと名乗り始めたのは父親の代からです。果物狩りは農園への集客手段として始まりました」
家業の始まりについて振り返るのは、菅野ファーム代表の菅野良吏さんです。
「農家自体は祖父か、そのもっと前からやっていたと思います。農園にある梨の木は、古い物だと50年から60年くらい前の物になりますね。桃の木がちょうど植え替えの時期なので、今年は桃園を休もうと思っているんですよ。桃の販売は行いますが、桃狩りの再開までは5年ほど掛かるでしょうか。よく<桃栗3年柿8年>なんて言いますが、量的にも質的にも出荷できるまでにはそれ以上の時間が掛かってしまうんです(笑)
今以上に農園を広げて他の果物を栽培しても、中途半端なクオリティーの物しか収穫できなくなるなら、意味がないと思うんです。お客様に実際に足を運んでいただくのですから、できる限り品質のよい果物を提供することが大切。品質の良さを味わってもらうには、もぎたての果物が一番。そこで多くの人に本物の果物の美味しさを伝えるために、私は果物狩りという方法をとっているのです」
【 農園のやり甲斐 】
農園や果物狩りを続けるうえで、大変だったのはどんなことでしょうか?
「がんばったからといって必ず結果が出る仕事ではないところですね。農作物の出来は、その年の天候に左右されてしまうんです。大変な半面、それ以上にやり甲斐のある仕事だとも感じています。
農園に来ていただいたお客様とは直接コミュニケーションを取ることができ、目の前で<美味しい>という声を聞けるんです。もちろん厳しいご意見をいただくこともありますが、それもまた大切な勉強だと受け止めています」
来園者を第一に考え、果物狩りならではの体験を大切にしているという菅野さん。果樹や農家と触れ合える環境を生かした接客を心掛けているそうです。親子連れには、果物の成長や栽培についてクイズを出すこともあるのだとか。その姿勢には単に果物を味わうだけでなく、自然や農業を学ぶ「食育」の機会として、果物狩りを活用したいという思いがうかがえました。
【 ジョイント栽培 】
梨園では<ジョイント栽培>という新しい栽培法も試しているといいます。
木と木をつなげ、1本の樹木として育てることで、成園化までの期間を短くすることができるのだそう。
【 今後の目標 】
今後はどのような農園を目指していくのでしょうか?
「まずは、いまやっていることをきっちり維持していくことが大切だと思っています。高齢化や後継者不足により、労働力が少しずつ減っていく中、40年、50年と農家を続けてきた人々の知識や技術をしっかりと守っていくことが必要です。そのうえで、いま出せるクオリティーを保っていきたいですね」
菅野さんがおっしゃるように、果物狩りではとれたての美味しい果物を味わうことができます。小売店などでは収穫から店頭に並ぶまで3~4日ほど掛かるため、味の違いが分かりやすいのだとか。特に桃や梨はこれから旬を迎える果物。菅野ファームを訪ね、みずみずしさや甘さの違いを確かめてみてはいかがでしょうか?
【 梨園 】
8月下旬から幸水や豊水の梨狩りが楽しめます。入園料は500円。小学生以下は400円です。
【 桃園 】
桃狩りはお休み予定ですが、新鮮な桃の販売は行います。詳しくは菅野ファームにお問い合わせください。
お問合せ【菅野ファーム】 電話:024-959-4101 |
【郡山市内のスポット紹介:菅野ファーム】 https://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail1-1-458.html |
【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20190628
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。