【Vol.34】ふくしまが味わえる居酒屋へ!【株式会社しのや】
~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。
福島県の地酒と食材にこだわる、居酒屋しのや。今回は郡山市にある居酒屋しのや桑野店を訪ね、代表取締役の篠原祐太郎さんにお話をうかがいました。
【 居酒屋しのや 】
厳選食材を使った料理と、会津の地酒を中心に多彩な日本酒や焼酎などが楽しめる居酒屋しのや。
福島県内では珍しい、青森シャモロックの鍋や串焼きが味わえるお店です。
2017年からはビアテラスやフードイベントを開催するなど、福島県の食を積極的に盛り上げています。
【 ふくしまが味わえる居酒屋 】
「福島県でしか食べられない・飲めない・体験できないというサービスを、しのやを通じて提供していきたいです」
そう話すのは株式会社しのやの代表取締役、篠原祐太郎さん。さらに、地元へのこだわりについて熱く語ります。
「福島県は幅広い農作物が栽培できる気候なので、バラエティーに富んだ食材が手に入るんですね。それは生産量日本一の食材が少ないことも示しているんですが、そんな中でも農林水産大臣賞を受賞した農家さんがいたりするんです。福島県はそれぞれの分野で特化した食材を作っている土地でもあります。そういった食材を通して、お客様にふくしまを味わっていただければと思いますね」
しのやでは県内の地酒が常時25~30種類ほど味わえる点も魅力ですが、どのように楽しんでほしいとお考えですか?
「日本酒には特にこだわり、県内の地酒のみを取り扱っています。福島県は全国新酒鑑評会で7年連続金賞受賞数最多を達成しました。お酒づくりが日本一上手い県とも言えますね。そんな県内の地酒と同じ地域、同じ水で作られた食材を組み合わせるなど<土地での親和性>を大切にしたサービスを心掛けています。たとえば喜多方産のアスパラを提供するときには喜多方の地酒と合わせる...といった具合ですね。そうやってお酒と食材の魅力を高めていくことが、ふくしまを味わうことにつながると考えています」
【 県内生産者の刺激に 】
県産食材を使いながら、県外産ブランド鶏を看板メニューにしている篠原さん。あえて県外食材を使うことには、県内生産者に刺激を与えたいという思いも込められているのです。
「飲食店である以上、美味しいことが大前提。どんなに人柄のよい生産者が作っていても、どんなに志が高くても、実際に使ってみて美味しくなければ店としては使いづらいんです。
桑野店を立ち上げる際に掲げたのは<日本一焼き鳥が美味しい店>。それを追求したことで、青森シャモロックにたどり着いたんです。このブランド鶏は比内地鶏など三大地鶏より旨味成分が多いとされ、宮内庁御用達の地鶏にもなっています。また、県内にこの品種で焼き鳥を提供している店が少なかったということもあって、使うことを決めたんです。実のところ、県産食材だから使うというのは2番目、3番目の理由なんですよ。福島県の食材が美味しいから使っているという、それだけのことなんです」
【 創業のきっかけ 】
「独立前に働いていた居酒屋で、お客様から『どうして福島県の地酒を置いてないんだ』と指摘され、ある酒屋さんを紹介していただいたんです。もともと日本酒は苦手だったんですが、そこで試飲した1本が非常に美味しかったんですね。日本酒はどれも同じ味だと思っていたんですが、その1本が私の価値観を180度変えてくれたんです。
居酒屋で働いていて、地元にこんなに美味しい物がある。それをお客様に提供しない、伝えないというのは職務怠慢とさえ思えたんです(笑)。
それからは県内の日本酒を仕入れ、どの料理に合うかについて勉強するようになりました。しかし、そのうちにその店舗で自分が売りたい物を売るには限界があると感じるようになったんです。最終的に<自分でやってしまおう>と考え、創業することになりました」
【 ふくしまフードフェス 】
「1年、2年で市場が大きく変わることはありません。しかし10年後、20年後を見すえれば、日本全体で飲食店も酒蔵も生産者も少なくなっていくと思うんです。そんな中で考えているのは<しのやがあるから福島県に行こう>と言われるような企業にすること。しかし、それは私たちだけで実現できることではありません。そこで生産者、酒蔵、他の飲食店にもご協力いただき、福島県でしか食べられない・飲めない・体験できないサービスを目指すべく、ふくしまフードフェスを企画したんです。生産者、酒蔵、飲食店がくじ引きでランダムにチームを組み、生産者が手掛けた食材を飲食店が調理し、酒蔵の日本酒と合わせて提供します。これは、その日しか味わえない特別なメニューでもあるのです。またふくしまフードフェスでは<福島の食材をイタリアンで、沖縄料理で、ラーメンで表現するとどうなるのか><あのチームよりも美味しい物を>といった形で競争を促し、食に関わる人々が切磋琢磨し、勉強できる環境をつくれたとの手ごたえも感じており、県内の食のレベルをさらに高めていければと思いますね」
ふくしまフードフェスを通じて「まずは子どもたちに<福島県にはこんなに美味しい物があるんだ>と気付かせたい」と話す篠原さん。そう考えるようになったのは、学生時代に他県の友人へ福島県の魅力を伝えられなかったからなのだとか。
「いまではあれこれ魅力が浮かんできて、語り切れません。これからの福島県を支える子どもたちにも、そうあってほしいと思いますね。美味しい物を知って大切にするという姿勢が、地元の生産者、酒蔵、飲食店を維持することにもつながっていくのだと思います」
地元食材の未来にまで目を向けている篠原さん。その取り組みは近い将来、きっと美味しい実を結ぶに違いありません。
【 ジャンボなめこの天ぷら 】
篠原さんイチ押しの人気商品。ぬめりが少なく、シャキシャキとした食感がクセになりそうな一品です。
580円(税別)~
【 青森シャモロック串焼き 】
居酒屋しのやの看板メニュー。肉に締まりがあり、味にコクがあるブランド鶏を串焼きにしました。
200円(税別)~
【 ふくしまフードフェス2019 】
今年は8月25日(日)郡山開成山公園特設会場にて開催。
ここでしか味わえない夢のコラボメニューをご堪能ください。
お問合せ【株式会社しのや】 電話:024-983-0787 |
【郡山市内のスポット紹介:株式会社しのや】 https://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail3-6-450.html |
【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20190731
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。