【Vol.35】かな書道の魅力を郡山から!【春泉かな書道研究会】
~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。
幼稚園児から大人までを対象に書道教室や、体験会を開催している春泉かな書道研究会。今回は郡山市にある、なかごう園教室で書道を教えている國分弘子さんにお話をうかがいました。
【 春泉かな書道研究会 】
書道家の國分弘子さんが主宰する書道研究会。なかごう園茶舗内での書道教室をはじめ、扇子や団扇、Tシャツへ文字を書くことができる書道体験も行っています。
また2001年には、日本のかな書道の展覧会として「第1回かな Sho Exhibition」を開催。かな書道を広めるため、精力的に活動しています。
【 かな書道との出会いと書道教室 】
「小学4年生で書道を始め、高校2年生の時に入った書道クラブで、かな書道の魅力に気づいたんです。当時は、人に教える立場になるとは思ってもいませんでした」
かな書道との出会いについて振り返るのは<國分春泉>として活躍する書道家、國分弘子さんです。
「かな書道とは、日本の文化である平仮名をはじめ、万葉仮名や草仮名、漢字と仮名が混ざって書かれた書道のこと。しなやかで美しく、型にとらわれない自由さが魅力ですね。独学で万葉仮名や変体仮名※1を勉強し、皆川雅舟さんという先生の下に就きました。先生に漢字の書を学びつつ、書道香瓔会(こうようかい)※2でかな書道への理解も深めています」
現在では、幅広い年齢層を対象にした書道教室や、体験会も開催していますが、どんなところから始まったのでしょうか?
「人に書道を教えるきっかけは、友人から『子どもに書道を教えてほしい』と言われたこと。その後近所の子どもたちが7人ほど集まり、公民館で書道を教えたのが書道教室の始まりです。
『漢字だけではなく、仮名も教えていて珍しい』ということで、人づてに会員が増えていきました。今では学校の先生や海外の方、お子様まで多くの方に書道を楽しんでいただけています」
國分さんは書道教室のほか、海外からのホームステイの受け入れや、海外の旅行客に向けた体験イベントも開催。書道を通して日本独自の文化や、日本語の美しさを多くの人に伝えているのです。
※1変体仮名...万葉仮名から派生した音節文字で、草書体をさらに崩した字体の事。
※2書道香瓔会...かな書道を学び、書美を追い求めようとする書道研究会。
【 海外の方へ向けた書道体験 】
扇子や団扇、Tシャツなどに文字を書く体験会を開催。
ほかにも、一筆書道と着付け、踊りなどをセットにしたイベントを行うなど、日本文化の一つとして「かな書道」を広めています。
【 かな書道の魅力発信とこれから 】
「約20年前、郡山駅前に複合施設としてビッグアイが完成しました。そんなとき『郡山市の新たなシンボルであるビッグアイで、かな書道の展覧会を開いてはどうだろうか』という生徒さんの一言をきっかけに<第1回かな Sho Exhibition>を開催。4日間で約700名ほどのお客様にお越しいただき、郡山の人々にかな書道へ興味をもっていただく大変良い機会になったと思っています」
2018年には第9回となる展覧会も開催され、現在もなおかな書道の魅力を発信し続けている國分弘子さん。
今後はどのような書道教室を目指していくのでしょうか?
「展覧会を開くたびに<次はどのようなことにチャレンジしようか>と考えるんです。壁にとても大きな書を飾ったり、絹のハンカチを友禅染してそこに文字を書いたり、とさまざまなことにチャレンジしてきました。そのたびに次回の展覧会への期待とプレッシャーも大きくなりましたが、不思議と苦ではなかったんですよ。それだけかな書道を楽しんでこれたということでしょうか(笑)。これからも、より一層かな書道の魅力を郡山から伝えていけるような書道教室にしていけたらと考えています」
その後、國分さんは思いついたように「<書道オリンピック>のような、競技としての書道も面白いかもしれませんね」と言って微笑むのでした。その瞳の奥には、純粋に書道を楽しむ思いと今も変わらぬかな書道への好奇心がうかがえました。
國分さんが主宰する春泉かな書道教室で、かな書道の奥深さを学んでみるのはいかがでしょうか?
【 春泉かな書道研究会 なかごう園教室 】
先生が丁寧に教えてくれる、アットホームな教書道室です。書道は集中力・忍耐力・手指の器用さ・造形センスやバランス感覚を得るのに効果的。親子一緒に習う事もできます。
【 書道体験 】
30分 お一人500~1000円から。まずはお気軽にお問い合わせください。
※要予約※時間・内容により異なります。
お問合せ【春泉かな書道研究会】 電話:090-4551-1552 |
【郡山市内のスポット紹介:春泉かな書道研究会】 https://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail1-1-501.html |
【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20190830
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。