【Vol.39】連なる鳥居に願いを込めて【高屋敷稲荷神社】
【Vol.39】連なる鳥居に願いを込めて【高屋敷稲荷神社】
~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。
境内まで連なる鳥居が目を引く、「郡山市のお稲荷さま」。今回はそんな高屋敷稲荷神社を訪ね、宮司の鈴木廣一さんにお話をうかがいます。
【 高屋敷稲荷神社 】
ビッグアイなど中心市街地が一望できる、境内の見晴らし台。この場所に高屋敷稲荷神社が鎮座されて三百余年を数えます。その起こりは江戸時代中期の1713年。飢饉の際に、年貢を免除してもらったことに感激し衣食住の神として名高い、京都伏見稲荷大社の御分霊をお祀りしたのが起源で、享保・明和・天保の大飢饉を経て信者が増えました。
参道から境内に続く100基の鳥居はインスタ映えのスポット。
五穀豊穣の神様であることなどから、郡山市のお稲荷さまとして地域の人々に親しまれています。
秋の例大祭、豊作を祈る御田植祭など、今も多彩な神事が行われています。
【 奉納鳥居と御神石 】
「鳥居は願掛けまたは御礼として奉納されたもので、昭和の初めは舞木駅まで4,000基もの鳥居が続いていました」
当時の様子について話すのは、宮司の鈴木廣一さん。
「この写真が撮影された1940年ごろには、雨の日に傘がなくても通れるほど密集していることから、<傘いらぬ鳥居>とも呼ばれていたそうです。
当時は戦争から無事に帰れるよう<武運長久>祈願のため、奉納が多かったのではないかと思います。ありがたいことに、現在も奉納される方が多くいらっしゃるんですよ。境内の御神石(ごしんせき)は直接触れることができ、パワースポットとして人気があり、県内外から多くの参拝客に来ていただいております。」
【 宮司の鈴木廣一さん 】
「300年以上の歴史を持つ神社ですが、専従の宮司としては私が初代になるんです。これまでは他の神社の宮司さんが兼務し、奉仕されていました」
宮司になる前は一般企業で働いていたという鈴木さん。神職の道へ進むきっかけは何だったのでしょうか?
「一番は、高屋敷稲荷神社を昔のように参拝客でにぎわう神社にしたいと思ったことです。幼少時から氏子として育ち、学生時代に資格を取得したんです。その後、会社勤めの傍ら修行を積み、この神社の宮司となりました」
宮司としてどんなご苦労がありましたか?
「神職を受け継ぐ家系(社家)でなかったので、専門知識がなかったことです。覚えることがたくさんありました。」
【 御田植祭 】
御田植祭(おたうえまつり)とはどのような行事でしょうか?
「伏見稲荷大社から御分霊を受けた由来には、飢饉の折に年貢を免除されたと記されていました。そのことから、食物を司る神様へ豊作を祈るお祭りとなっています。当社では古代米の苗を神田に早乙女(さおとめ)が田植えを行い、神楽や巫女舞を奉納し、豊作を祈願するのが『御田植祭』です。今も伊勢神宮や皇室の領田などで伝えられる、珍しい神事なんですよ。収穫された赤米を日々神様にお供えし、参拝者に『おさがり』として差し上げています。また、元日には赤米団子としても振る舞っています。」
最近は、連なる鳥居がフォトスポットとしても人気です。これからの時期は、雪景色に朱色の鳥居が並び神秘的!新年は高屋敷稲荷神社を参拝してはいかがでしょうか。
【 御神石 】
直接触れながら願掛けが行える、人気のパワースポット。
【 秋季例大祭 】
提灯行列、いなり大揚げの献納式などが行われる神事です。
お問合せ【高屋敷稲荷神社】 電話:024-943-6396 |
【郡山市内のスポット紹介:高屋敷稲荷神社】 https://www.kanko-koriyama.gr.jp/tourism/detail2-3-496.html |
【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20191223
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