【Vol.52】地域に芽生えるまちづくりの意志【舞木町まちづくり協議会】

~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
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採石場だった頃の遺構が残る町、舞木。最近ではJR磐越東線舞木駅構内での桜のライトアップも注目を浴びています。
そんな舞木町で活動する舞木町まちづくり協議会を訪ね、会長の薄井幸夫さんにお話をうかがいました。


舞木町まちづくり協議会

【 舞木町まちづくり協議会 】
2004(平成16)年に舞木町市街化推進協議会として発足。翌年に舞木町まちづくり協議会と組織名を改め、現在まで活動をしてきました。現在は20名ほどの有志で活動。

主な活動内容は、舞木駅を中心とした環境整備や、地域活性化のためのイベント開催など多岐にわたります。
2016(平成28)年度からは、舞木駅の桜のライトアップを開始。3種類の照明に照らされたソメイヨシノは、昼間とは違った幻想的な姿に彩られます。


舞木町まちづくり協議会 会長の薄井幸夫さん

【 舞木駅の桜とライトアップ 】
「舞木駅周辺の環境整備を始めたきっかけは、本当に些細なことでした。採石場として歴史のある石垣や、桜の木々が、雑木林に覆われて見えなくなっていて、もったいないと感じたんです。」

活動について振り返るのは、会長を務める薄井幸夫さん。

「桜は舞木駅が開業した際に植えられたもの。桜や石垣の景観を守るため、地域の有志たちと舞木駅の整備を始めたことが現在まで続いています。ライトアップは今年で6年目。こちらも、駅を拠点に何か催しができないか考えた際に、桜と言えばライトアップだ!と思いついたアイディアからでした。」

<やれることは全部自分たちでやる>が活動のコンセプトだといいます。なんと照明の手配や設置も自分たちで行ったのだとか。


桜苗木の植樹の様子

【 50年先に伝える町づくり 】
これまで活動されてきて、苦労されたのはどんなことでしょうか?

「この辺りは過去に採石場であったこともあり大きな岩が転がっていたり、木を伐採したり...。整備するのは非常に大変でしたね。でも、その頃は<美しい景観の舞木駅>という目標がありましたから、そんなに苦ではありませんでした。どちらかというとその後、綺麗な状態を維持するのに苦労しています。雑草はすぐに成長しますから定期的に活動しなければいけませんし、景観の為に新しく花を植えたり。しかしメンバー全員、楽しみながら活動していますね。次々にやりたいことが浮かんできてキリが無いんです(笑)。
現在は<50年先に伝える町づくり>をスローガンに掲げ、昨年は滝桜の子孫となる苗木を植えました。今から大きく育つのが楽しみです。」

桜と石垣が綺麗に見えるようにと始まった協議会の活動、その活動は少しずつ姿を変え、次の世代へと受け継がれようとしているのでした。


過去に制作されたおさんぽMAP

【 地域に芽生えるまちづくりの意志 】
活動を通して、今後どのような町を目指していくのでしょうか。

「町づくりという形で舞木町の起爆剤になれたら良いですね。舞木町の桜から県内、そして全国へ。舞木町の桜をそんな風に広めていけたらと考えています。その為にまずは、これからの活動を継いでくれる人たちを育てなければいけませんね。」

過去には、地元小学校と共同で花壇へ花を植えたこともあるんだそう。そんな子供たちがきっと、薄井さんはじめ舞木町まちづくり協議会の意志を継いでくれるのだと感じました。
活動を通して薄井さんが蒔いている<地域おこし>という種。舞木町に芽吹くその日が、楽しみで仕方がありません。
今年の舞木駅の桜も見逃せませんね。


※舞木町まちづくり協議会によるJR舞木駅構内での諸活動は、JR東日本郡山駅の了解のもと実施されています。


地域の文化・発掘ウォーク落語を聞く会

【 地域の文化・発掘ウォーク 】
高屋敷稲荷神社やファームパークいわえなど、舞木駅に縁のある場所やその周辺を散策しました。

【 落語を聞く会 】
笑いによる地域活性化と健康づくりのため、落語を聞く会を開催。参加者の皆さん、大いに笑い大盛況です。

お問合せ【 舞木町まちづくり協議会 】
電話:024-956-2946

【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20210226
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。