【Vol.77】卸し屋としての使命。【株式会社 鈴畜中央ミート】

~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。


郡山市内に、創業から61年を数える食肉の卸専門店があることをご存じですか?
今回は株式会社 鈴畜中央ミートを訪ね、代表取締役社長の大沼由弘さんにお話をうかがいます。


株式会社 鈴畜中央ミート

【 株式会社 鈴畜中央ミート 】
1962(昭和37)年に創業の食肉卸専門店です。熟練のプロによる目利きと確かな技術で安心安全な食肉製品を提供。『うつくしまエゴマ豚』を中心に、地元名産の福島牛やうねめ牛など、幅広いラインナップが魅力です。

卸業の他、こだわりの惣菜やデリカ商品の製造と販売も。




大沼由弘さん

【 代表取締役社長の大沼由弘さん 】
「学生の頃は、サラリーマンになりたかったんです。」

自身の学生時代を振り返るのは、鈴畜中央ミートの代表取締役社長、大沼由弘さん。

「精肉店に生まれ、朝から晩まで働く両親の背中を見て育ちましたから、肉屋としての大変さを十分に理解していたためです。しかし、当時は"商売を継ぐ"という考え方が一般的な時代でしたから、高校卒業後は肉の卸しとしてこの道に進むことに。現在は、鈴畜中央ミートの代表として、<総合食肉卸会社だからこそできること>に取り組んでいます。企業としての強みは、生産から製造までを一括で見れること。また、創業から培ってきたノウハウや、食肉に関する知識を持ったプロフェッショナルがたくさんいることです。」


福島の『いいもの』を。

【 福島の『いいもの』を。 】
「やりがいは<人とのつながり>です。お客様はもちろん、家畜を育てる生産者、肉屋の同業者まで。特に生産者との関係性は、震災以降大きく変化したように感じます。以前まで我々卸しは『安く買いたい』、生産者は『高く売りたい』という関係性でした。ところが震災以降に両者の考え方に変化が起こります。要因は福島県産品への風評被害によるものでした。『商品を県外へ販売したい』という思いから、生産者と販売者が同じ方向を向くようになったんです。生産者は『いいもの』を作る。我々は『いいもの』をPRし販売する。お客様の選択肢のひとつとして、手に取ってもらえるようにという気持ちで取り組んでいます。」


卸し屋としての使命

【 卸し屋としての使命 】
今後の展望を教えてください。

「一番は<続ける>こと。何事もそうですが、中途半端はいけない。会社も継続、継承できるシステムを考えていかなければいけないと考えています。次に風評の払拭。震災当時よりは改善されたものの、今もなお福島県産品に対する風評被害を感じることがあります。そんなイメージを変えられるよう、安心・安全でおいしい商品をアピールしていきたいです。せっかく福島県には『福島牛』をはじめ、『うつくしまエゴマ豚』、『川俣シャモ』に『会津地鶏』など、素晴らしい畜産ブランドがあるのですから、県外へも伝えていかなければもったいない。そしてそんな県産品の素晴らしさをPRするのが我々<卸し屋としての使命>だと考えています。」


香味和紙包み豚味噌漬けうつくしまエゴマ豚 焼豚

【 香味和紙包み豚味噌漬け 】
福島県のブランド豚「うつくしまエゴマ豚」のロースを、味噌を引いた和紙で一枚一枚ていねいに包む独自の製法「味噌引き和紙包み」で、上質な味噌漬けに仕立てました。味噌が直接肉に付かないため、焼いても焦げ付きにくく調理の手間がかかりません。味噌はフルーツや酒粕を加え、肉がより柔らかくまろやかな味わいに。「合せ味噌」「合せ味噌と林檎」「麹味噌と酒粕と林檎」の3種類の味が楽しめます。

【 うつくしまエゴマ豚 焼豚 】
「うつくしまエゴマ豚」は肉の旨味が濃く、柔らかさに優れた豚肉です。時間を惜しまず造られた焼豚は、この肉に合う厳選こだわりの醤油と天然ミネラル岩塩でキリッと味付け。 創業60年の技を込めた逸品です。

お問合せ
【 株式会社 鈴畜中央ミート 】

電話:024-944-1594
ホームページ:https://egomabuta.com/

【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20230331
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