【Vol.21】新パッケージで、おいしさをより多くの人に【郡山製餡】
【Vol.21】新パッケージで、おいしさをより多くの人に【郡山製餡】
~郡山市観光協会 × ふくラボ!presents~
4月からコーナーをリニューアル!福島のタウンサイト「ふくラボ!」と共に郡山の魅力をご紹介します。
スタイリッシュで斬新ながらも、どこか温かみのあるデザイン。印象的な「and3」のロゴ。and3、つまりあんみつ――。百貨店等で見かけて、気になっていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。突然現れたこのand3は、郡山の老舗製餡所「郡山製餡」の商品。老舗の製餡所が生み出したニューフェイスの魅力について、代表取締役 佐藤様に伺いました。
【 昭和49年、製餡所が協業して誕生 】
昭和49年、郡山製餡は、製餡所5社が完全協業して創立。昭和51年に郡山食品工業団地内にて創業しました。販売先は7割が問屋。残りの3割を郡山市周辺のメーカーや菓子店に直接販売・配送しています。
【 おいしさと、安全へのこだわり 】
「製餡業者として、厳選した原料を使用し、美味しいもの、安心して食べられるものをお客様にお届けしたい」と、代表取締役の佐藤様はおっしゃいます。原料には北海道産小豆を使用し、確かな品質をお客様にお約束。また、働くスタッフは、長年培ってきた経験や技術に裏打ちされた職人気質を受け継ぐ人たち。製品一つ一つに手間暇を惜しまず、つぶあんはつぶをそのまま、こしあんはなめらかに、確固たるクオリティで、お客様においしさをお届けします。
「あんこがとても好きです。子どものころは実はそんなにすきじゃなかったけれど、やはり自分が作り続けていると本当に好きになってくるんですよ。今だと、お酒を飲んでいるとついあんこに手が伸びるんです」佐藤代表は笑顔を見せます。
【 製菓メーカーとの二人三脚で作るオーダーメイドの餡 】
郡山製餡最大のテーマは「ニーズに合わせた商品作り」。製品を改良するきっかけは常にお客様の声なんだといいます。
「おいしいものをお届けしたいという姿勢は創業当時から貫いていますが、ニーズというのは変わるものです。」例えば甘さ。最近の指向は、40年前と比べて、甘すぎるものは好まれなくなってきたのだそうです。しかし、甘さを抑えると低糖となり、保存がきかなくなる。そのため、製法にも改良を加える必要があるのだと言います。
また、郡山製餡の製品は、先にも述べたように製菓メーカーの原料としても使われます。そこでもやはり、重要なのは卸先であるメーカーの声。多種多様なニーズに応え、各メーカーのこだわりを実現する為に、何度も何度もやり取りを繰り返し、試作品を作り、食べてもらいながら調整する。製菓メーカーと二人三脚で、そのメーカーだけのためのオリジナルの餡が生まれるのです。
【 バイヤーたちとの試行錯誤から生まれた"and3" 】
新パッケージのand3(あんみつ)は、製品が完成するまで、およそ半年にわたり佐藤代表の試行錯誤が繰り返されているのだそうです。「あんみつのリニューアルを検討していましたが、中身を変化させてみたものの、グッとくるものにはなかなかなりませんでした。そんなとき、知人から『パッケージを変えたらよいのでは』と助言をもらいました。」
同じ時期、東京で活躍し、郡山で独立した同級生のデザイナーと偶然話す機会があり、そこでデザインの依頼をしてみたのだそうです。そのデザインを東京の商談会に持参したところ、多くの反響があったそうです。それをきっかけに、佐藤代表はパッケージのさらなるブラッシュアップに取り組むようになります。全国で活動するバイヤーさんたちに、細かなチェックや指導をされながら、デザインをどんどん洗練させ、ついに今の形に。うすい百貨店、AMEKAZE、逢瀬ワイナリーなどをはじめとする場所で限定的に販売されています。
今、このand3は製造が追いつかないほど問い合わせがあるそうです。そして人気は今や全国区。商談会でお世話になった方たちをはじめ、全国のバイヤーさんたちの目に留まるようになりました。高品質スーパーマーケットでも取り扱われているとのこと。
すっかり人気者となったand3について、佐藤代表はこう語ります。「商品開発はとても楽しいんです。遊びの中から楽しんで生み出すのが大事で、料理などにも似ている気がします。and3も、大変でしたが作り出すのが楽しかったです。こうして、違うパッケージにすることで、今まで以上に多くの方に食べてもらえたのも本当にうれしいです。
でも、こういうのは流行りものだとも思うのです。この先も、新しいものへの挑戦は続けていきますよ!」郡山製餡の今後の活躍からも目が離せません。
【 and3について 】
and3の名前の由来は、and You,and Sweet,and Smile。「あんこって、そもそも何かと合わせて楽しむことが多いと思うんです。 あなたと笑顔で楽しむ...そんな商品をお届けしたいと思います。」
オシャレなカフェに置いてあっても違和感がなく、スタイリッシュながらもどことなく温かみのあるデザイン。中には、あんみつ用にこしらえたあんこがたっぷりと。フルーツも入って彩り豊か!賽の目に切られた寒天の触感もたまりません。
お問合せ【株式会社 郡山製餡】 郡山市富久山町久保田字郷花4-16 電話:024-943-5200 |
【郡山市観光物産振興協会:郡山製餡】 https://www.kanko-koriyama.gr.jp/itiba/syokuhin_member/seian.html |
【ふくラボ!郡山探検隊ページはこちらから】
https://www.fukulabo.net/is.shtml/labonews/hitomono-20180625
取材の様子もご紹介!ぜひご覧ください。
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